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ひとりとふたり

人は数少ない別れの悲しみを恐れて新しい出会いの機会を求めることを躊躇してはならない。

人は別れの悲しみに慣れる必要などなく、何度も悲しみに暮れればいい。

人は数多くの素敵な出会いによって結ばれた人たちと、今、一緒に貴重な時を過ごせていることを決して忘れてはならない。

人はこれからも数多くの素敵な出会いを求め、数少ない別れの時に涙して生きていく。

わたしにも赤いりんごが見えるかもしれない。

きっと。

朽ちたりんご

あなたの自由、個性、そして、生きがい、とはあなたの中で溢れ出した劣等感によって形成された思想ではないですか?

あなたの自由とは結婚、仕事、常識にとらわれず、日々を過ごすことですか?

しかし、自由とは不自由を知らない人間には実感できず、世の中の役に立たない自由など、この世には存在しないのです。

あなたの考える自由とは、自由ではなく、劣等感に苛まれた人間の逃げ道なのです。

あなたの生きがいとは、後悔なく、自分らしく生きることですか?

しかし、挑戦しない人間には後悔することはできず、誰よりも自らのことを知りたいと考える人間ほど自分らしさを知ることはできないのです。

あなたの考える生きがいとは、生きがいではなく、挑戦をせずに、自らと向き合わないまま過ごしたモノクロの時間なのです。

あなたにも、赤いりんごが見えるかもしれない。

夜の冬空

夜の冬空

凍えるような冬の寒い夜、澄みきった空気の中をトボトボと歩けば、いま生きている自らの小さな足音が聞こえる。

また、夜が明ければくだらない人間たちと欲望が小さな叫びと歩みをかき消してしまう。

明けない夜はない。

心地の良いときは、ほんのひととき。

真夜中に生きる人たちへ、明けない夜はない。

私にはいつも聞こえる小さな声が、あなたの小さな声が聞こえる。

また、明日もトボトボと、歩く。

あなたにも赤いりんごが見えるかもしれない

街の寝息

午前4時、真冬の真っ暗な朝、私は街の静けさの中に冷たい空気の音色を

聞きながら、寝息で潤ったコンクリートの道路をトボトボと歩いていく。

そして街はやがて太陽の光とともに慌ただしく動き始め、いつの間にか

街の寝息はため息へと変わり、くだらない日常がまた、はじまる。

あなたのりんごはどこへ?

りんごの樹

 

私のように世の中に必要とされていないと感じる人たちへ

幸運なことに、あなたは間違いなく現代社会に必要とされていません。そして、これからもこの世の中では必要とされることはないと私は考えています。

私の同僚のように世の中に必要とされている人たちへ

不運なことに、あなたは現代社会に必要とされています。そして、これからもこの世の中では自らの存在意義に向きあうこともなく、ただ、時間だけが過ぎていくと私は考えています。

あなたのりんごは何色ですか?

そんな、あなたにも赤いりんごが見えるかもしれない。

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