夜の冬空
凍えるような冬の寒い夜、澄みきった空気の中をトボトボと歩けば、いま生きている自らの小さな足音が聞こえる。
また、夜が明ければくだらない人間たちと欲望が小さな叫びと歩みをかき消してしまう。
明けない夜はない。
心地の良いときは、ほんのひととき。
真夜中に生きる人たちへ、明けない夜はない。
私にはいつも聞こえる小さな声が、あなたの小さな声が聞こえる。
また、明日もトボトボと、歩く。
あなたにも赤いりんごが見えるかもしれない
あなたにも赤いりんごが見えるかもしれない
夜の冬空
凍えるような冬の寒い夜、澄みきった空気の中をトボトボと歩けば、いま生きている自らの小さな足音が聞こえる。
また、夜が明ければくだらない人間たちと欲望が小さな叫びと歩みをかき消してしまう。
明けない夜はない。
心地の良いときは、ほんのひととき。
真夜中に生きる人たちへ、明けない夜はない。
私にはいつも聞こえる小さな声が、あなたの小さな声が聞こえる。
また、明日もトボトボと、歩く。
あなたにも赤いりんごが見えるかもしれない
午前4時、真冬の真っ暗な朝、私は街の静けさの中に冷たい空気の音色を
聞きながら、寝息で潤ったコンクリートの道路をトボトボと歩いていく。
そして街はやがて太陽の光とともに慌ただしく動き始め、いつの間にか
街の寝息はため息へと変わり、くだらない日常がまた、はじまる。
あなたのりんごはどこへ?
私のように世の中に必要とされていないと感じる人たちへ
幸運なことに、あなたは間違いなく現代社会に必要とされていません。そして、これからもこの世の中では必要とされることはないと私は考えています。
私の同僚のように世の中に必要とされている人たちへ
不運なことに、あなたは現代社会に必要とされています。そして、これからもこの世の中では自らの存在意義に向きあうこともなく、ただ、時間だけが過ぎていくと私は考えています。
あなたのりんごは何色ですか?
そんな、あなたにも赤いりんごが見えるかもしれない。
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